ウィルスからパソコンを守るUTMとは
近年、メディアを騒がせている悪質なウィルスなどを使用したパソコンの被害が非常に増えています。各企業ごとにセキュリティーに力を入れ、あの手この手で対策に追われているようです。
大企業と違い、中小企業にはセキュリティーがあまり浸透していません。その理由の一つが、「何をどうしたらいいかわからない」ということです。どんな対策があるのか?!費用は?!どこで導入すれば?!皆さんわからないことが多くて、わかってはいるけど・・・なんて企業が多いのが現実です。
今回は、パソコンをウィルスから守るセキュリティーの一つで中小企業に人気なUTMという機器を紹介します。
UTMとは、Unified Threat Management（統合脅威管理）のことをいいます。
ファイアウォールやスパムメール対策、不正侵入防止、webフィルタリング、ウィルス対策、DLPなどをまとめて行ってくれます。
現在では、企業のパソコン利用率はほぼ100%といってよいでしょう。それに付随してパソコンの宿敵ウィルスも年々増え続けています。2007年には13万種類だったウィルスの種類も、2009年には約160万種類に増大し、年々その数は増え続けています。NEWSでもよく見るようになったウィルスを使った「成りすまし」や「フィシイング」など年々狡猾になっていっています。2014年には大手銀行各行が、インターネットを利用した不正送金による法人企業への補償についての指針を発表し、このようなことをいっております。
■パソコンのソフトウェアが最新版に保たれていること
■一定基準のセキュリティ対策を取っている企業
この様な企業が対象になるとしています。
いざという時に対策をしていないと、万一の際に大変なことになりかねません。
「うちは大丈夫」「そんなの滅多にないんだから」そんな企業が多いゆえに2014年度はたった4ヶ月でインターネットバンキング被害が14億円もありました。
UTMは常に最新のウィルス情報に更新を行い、皆様のパソコンを包括して守ってくれる機械です。
ウィルスソフトのようにパソコンへの進入は防いでくれるかもしれませんが、皆さんがインターネット上で訪問したサイトにもし悪意のあるウィルスがあれば、防いではくれません。統合脅威管理というようにUTMはそのようなサイトへのアクセスも防いでくれます。